「結婚式をしないなら、結婚にかかるお金ってめちゃくちゃ浮くのでは?」
そう思っている方も多いと思います。実際、わが家もいわゆる挙式や披露宴にかかるような、あの大金は使っていません。
ただ、だからといって「結婚にまつわる費用がほぼ0円だったか」というと、決してそんなことはありませんでした。
両家へ挨拶に行くための旅行、手作りの指輪、自宅で工夫した結婚式風の写真撮影、後日行ったドレス体験旅行など、わが家なりの「結婚イベント」をあちこちに分散させた結果、それなりにお金は動いています。
この記事では、結婚式なしのミニマム婚を選んだわが家が、実際にかけた費用や、買ってよかったもの・あえて買わなかったものをリアルにまとめました。
📌 最初にお断り
今回は「結婚イベント費用」を中心に書いています。
新生活に必要だった家具家電や生活用品については、それぞれのスタートラインでかなり差が出る部分なので、また別記事で詳しくまとめる予定です!
わが家が結婚式をしなかった理由
そもそも、なぜ結婚式をしなかったのか。
一番大きな理由は、妻である私が「結婚式という一大イベントに、そこまで強い興味がなかったから」です。
結婚式そのものが嫌いなわけではないんです。ただ、1日だけのイベントに200万円も300万円もドカンと投資するよりは、10万円〜20万円くらいの小さなイベントや旅行を何回も回す方が、自分の性に合っているなと思ったんですよね。
私は、豪華な式を1回挙げるよりも、いろいろな場所に行ったり、その都度ドレスを着たり、写真を撮ったりと、楽しいイベントを分散して長く楽しみたいタイプ。旅行のスタイルも、観光地を必死に巡るより、現地のローカルスーパーを覗いたり、ぶらぶら食べ歩きをしたり、ふんわり行き着いたお店でご飯を食べるのが好きです。ホテルも格安のところを選びがちなので、多少のトラブルや事故(笑)もありますが、それも含めてエンタメとして楽しめる性格です。
夫はというと、「私が結婚式をしたいならやってもいいよ」というスタンスでしたが、私にこだわりがないと知って納得してくれました。
ただし、ここで少しややこしいのが私のこだわり。
「結婚式には興味がないけれど、ドレスは着たい」
きれいな会場でたくさんのゲストに見てもらうより、夫婦で旅行に行って、その中のアクティビティとしてドレスを着る方が絶対に楽しい!と思っていました。実際、のちに福井旅行へ行った際、ドレスを着て自撮りしまくるという体験をしてきたのですが、これが大正解でした(詳しくは後述します)。
イベント費用と新生活費用は分けて考えた
結婚にまつわるお金を整理するとき、私は「イベント費用」と「新生活費用」の2軸に分けて考えるのがおすすめです。ここを混ぜてしまうと、予算管理がややこしくなります。
わが家の定義では、以下のように分類しました。
| 分類 | 具体的な中身 |
|---|---|
| イベント費用 | 両家挨拶旅行、指輪、自宅での記念写真、ドレス体験、新婚旅行的なもの |
| 新生活費用 | 寝具、家具、家電、キッチン用品、収納用品、お互いの衣類など |
結婚式や指輪の金額はよくネットでも話題になりますが、実は新生活費用こそ家庭環境によって一番グラデーションが出る部分です。
すでにお互い一人暮らしをしていれば、今ある家電を持ち寄って初期費用をミニマムに抑えられます。逆に、これを機に一からフルスペックで揃えるとなると、一気にお金が飛んでいきます。
わが家の場合、生活を始めるだけであれば、夫の一人暮らし時代のものをスライドさせてスタートできました。ただ、生活が始まってからマットレス、洗濯乾燥機、食洗機、冷蔵庫、収納用品などを段階的に買い足したり買い替えたりしています。
そのため、今回はまず前者の「結婚イベント費用」に特化して、リアルな数字を公開します。
両家挨拶旅行:約15万円
結婚が決まったキッカケは、かなり自然な流れでした。
夫がゴールデンウィークの帰省計画を立てているときに、
「実家に帰ったとき『彼女できた』って話したら、結婚するの?って聞かれるかもしれない。結婚とかする?」
と言ってきたんです。唐突だったので、思わず「え、する気あるの?」と聞き返したら、「え、うん」と(笑)。そんな省エネな会話から結婚の方向性が決まりました。一応、そのあと夫には「あー、じゃあ今度プロポーズしてくれてもいいからね」と釘を刺しておきました。
そんなわけで、GWに両家への挨拶を兼ねた大移動旅行が決まりました。
ルートは、東京方面からまずは四国(私の実家)へ行き、そこから中国地方(夫の実家)へと移動するプラン。
- 移動手段: 飛行機、新幹線、バス、電車などの公共交通機関(当時、2人とも車にはあまり乗らなかったのでレンタカーはナシ)。
- 宿: 1泊1万円前後のビジネスホテルなどをチョイス。
正確なレシートがすべて残っているわけではないのですが、トータルでざっくり15万円くらいに収まりました。
親挨拶旅行で買ったもの・持って行ってよかったもの
この挨拶旅行のために、わざわざ高い勝負服を新調することはしませんでした。手持ちの服の中から、とりあえず襟のついたワンピースをチョイス。色は緑や水色など、派手すぎず暗すぎない、親世代にウケの良さそうな無難なトーンを意識しました。
今振り返ってみて、「これがあれば便利だったな」「買ってよかったな」というアイテムをいくつか紹介します。
- つけ襟(おすすめアレンジ)
新しく服を買うくらいなら、手持ちのシンプルなワンピースつけ襟をプラスするだけで十分ちゃんとして見えます。安いし、何より旅行の荷物になりません。着膨れもしないので、移動の多い挨拶旅行には賢い選択だと思います。 - ミニストレートアイロン(約500円)
旅行先でも前髪や髪の表面の浮き毛をサッと整えたかったので、ワンコイン程度で買える小さなアイロンを購入。これは大正解でした。
また、もし挨拶前に服のシワが気になってもこれで伸ばせます笑 - ノーブランドのミニ肩掛けバッグ(SHEINで購入)
大きなボストンバッグとは別に、貴重品だけが入るミニバッグを用意しました。挨拶のあと、一緒に外食へ出かけたりするときに巨大な荷物を持っていると邪魔ですし、相手の家族にも気を使わせてしまいます。ブランド感が強すぎるものより、シンプルで主張のないデザインの方が無難。私はそもそも高級ブランドバッグを持っていなかったので、プチプラで潔く行きました。 - 手土産と予備のトラップ(笑)
夫の実家には2,000円ほどのお菓子を購入。私の実家には、夫が仕事の関係でいただいたお菓子をそのままスライドさせたので実質0円(笑)。手土産の紙袋は、シワになったときのために多めに2枚持参しました。
💡 プチエピソード
メインの手土産とは別に、「何かあったとき用の小さなお菓子」を予備で1つ忍ばせていたのですが、これが大活躍しました。
義実家で持参したお菓子をみんなでつまんでいたところ、なんと夫が美味しそうにバクバク食べてしまい、消滅……!さすがに気まずかったので、帰り際に「これ、ほとんど夫が食べてしまったので……!」と、予備の小さなお菓子をもう1つお渡ししました。予備、絶対に持っておいた方がいいです。
指輪:約20万円
指輪に関しては、当初私はものすごくコストを削る気満々でした。
Amazonで売っている「純銀粘土の手作りキット」を買い、自宅で自分たちでこねて作ればいいや、と思っていたんです。それなら1人1万円、合計2万円くらいで済みます。何より、私は高い指輪をなくさずにキープする自信が全くなかったので、「高い指輪を1つもらうより、安くて可愛い指輪をたくさんコレクションしたい派」でした。
ところが、夫の脳内では「手作り=プロの工房に行ってカンカン叩いて作るやつ」に変換されていたらしく、いつの間にか自ら工房を調べて予約まで完了させていました。
挨拶旅行の途中、ホテルでまったりリラックスしているとき、夫から「あ、指輪だけど1人5万円くらいね」と言われ、私は硬直。
「え、私そんな高いの作るって言ってないよ!?」と、ちょっとしたすれ違いが発生しました(笑)。
最終的には、つくばにある手作り・オーダー系の工房に足を運び、結婚指輪と婚約指輪を制作。総額で20万円ほどになりました。私は当初の予算通り、夫に「1万円でいいよ」と言われたので、お言葉に甘えて1万円だけ支払いました。
実際の制作プロセスは、自分たちでイチから叩き出すというよりは、セミオーダーに近いスマートな形式だったので、そこは少し「もっと泥臭く作りたかったな」という物足りなさもありました。ただ、仕上がった指輪はさすがプロのクオリティで非常に頑丈。サイズ直しなどのアフターケアもしっかりしているので、長くつけることを考えれば結果オーライでした。
指輪の詳しいエピソードは、また別記事でディープに語ります。
自宅で結婚式っぽい写真を撮った費用:約5,000円
結婚式はしないけれど、何か記念になるビジュアルは残したい。ということで、自宅のリビングを改造して「セルフ結婚式フォト」を撮影しました。
かかった費用は以下の通り、かなりミニマムです。
- Amazonの飾り付け風船: 1,699円(カーテンに貼り付けて部屋を結婚式仕様に)
- 手芸屋さんのレース布(約1m): 頭にかぶる「花嫁のベール風」にするため購入
- 手芸屋さんのピンクの布(約1m): こたつテーブルを隠して、それっぽい展示台に見せるため購入
布類を合わせて3,000円ほど。トータル約5,000円の予算で、リビングが一気にフォトブースに早変わりしました。
衣装は新調せず、手持ちの服の中から「一番白いやつ」を引っ張り出して着用。本格的なスタジオ撮影とは違いますが、自分たちでタイマーをセットしてあーだこーだ言いながら撮った写真は、結婚のいい記録になりました。家を少し飾り付けるだけで、お金をかけずとも驚くほどイベント感は演出できます。
福井旅行でドレスを着た費用:約18.6万円
「結婚式は興味ない、でもドレスは着たい」という私のわがままを叶えるため、後日、福井県にある「マリーマリエ」というお店へ足を運びました。
ここで体験したのは、いわゆるガチのフォトウェディングではなく、「ドレス遊び」に近いカジュアルなプランです。プロのカメラマンに撮ってもらうのではなく、自分たちで自撮り棒を駆使して撮影するスタイル。
旅行のメインアクティビティとして、夫婦で衣装部屋にこもって楽しむイメージです。
「1時間の制限時間内なら、ドレスは何着着替えてもOK」という夢のようなシステムで、私は事前のシミュレーション通りに計5着のドレスをハイスピードで着倒しました!現地でのドレス選びの時間は30分ほどですが、公式サイトのラインナップをあらかじめ穴が開くほど見て、着たいものを決めていったのが勝因です。
- 衣装体験代: 約5.5万円
- 旅行全体の総額: ざっくり18.6万円
写真の構図や画質に完璧な仕上がりを求めるなら、プロのフォトウェディングをおすすめします。ただ、私たちの目的は「綺麗な写真を残すこと」以上に、「夫婦ふたりでドレスを着て、あちこち動き回って爆笑しながら楽しむこと」でした。その目的において、このプランは100点満点の満足度でした。
このドレス爆着体験についても、書きたいことが山ほどあるので別記事でレポートします!
新生活用品は別記事でまとめる予定
今回はイベント費用に絞って書きましたが、入籍後に「生活を最適化していくプロセス」で買ったものもたくさんあります。
- コアラマットレス(シングル×2枚): 夫が独身時代から使っていたマットレスが寿命でカビも気になったため、一新。約10万円。
- 夫の衣類(AOKIやユニクロ): 夫の服が、首元の伸びたシャツや穴の開いた靴、大学生時代の生き残りばかりだったため、見かねて一新。約10万円。
- evercookのフライパン(28cm深型): 二人暮らしになって自炊のボリュームが増えたため購入。
- 大型家電(メルカリを駆使): 洗濯乾燥機、食洗機、冷蔵庫などは中古で賢く調達。冷蔵庫は16万円相当の2年落ちモデルを、メルカリで3万円で見つけました。
- 無印良品のポリプロピレンケース: 夫がすべての重要書類をなぜか「段ボール箱」にダイレクトアタックで保管していたため、整理整頓用に複数導入。
このあたりの「新生活のリアルな構築費用」については、『結婚して最初に買ったもの・買わなかったもの』として、また別軸で詳しくレビューします。
結婚式なしのミニマム婚で買わなかったもの
わが家が「あえて買わなかったもの」「やらなかったこと」をリストアップしてみました。コストカットの参考にどうぞ。
- ❌ 挙式・披露宴(結婚式そのもの)
- ❌ 入籍日の高価な記念品や、高級レストランでのディナー
- ❌ 親挨拶用の新しいセレモニースーツ(手持ちのワンピースで対応)
- ❌ 見栄を張った高額な手土産(実質0円のもらい物も活用)
- ❌ 新生活スタート時の、新品の家具家電フルセット(最初は持ち寄り)
- ❌ ブライダルエステ
- ❌ 海外などの豪華なハネムーン
世間の「結婚といえばコレ!」というチェックリストを一度全部リセットして、自分たちが本当に価値を感じる部分(両家挨拶旅行、指輪、自宅フォト、ドレス体験)だけにリソースを全振りしました。
まとめ:結婚式なしでも、自分たちらしい結婚イベントは作れる
結婚式なしのミニマム婚を選んでも、かかる費用が完全にゼロになるわけではありません。わが家も振り返れば、それなりにチョコマカとお金を使っています。
ただ、一発で数百万円が吹き飛ぶ結婚式ではなく、10万〜20万円単位の小さなイベントや旅行に予算を小分けにして投資できたのは、私たちの価値観にものすごく合っていました。
「結婚式をしない=何もしない」ではありません。
- ふたりで納得のいく指輪を相談して作る。
- おうちで風船を膨らませて記念写真を撮る。
- 旅行のついでにドレスをたくさん着てみる。
- お互いの親にしっかり挨拶に行く。
こうした小さなイベントの積み重ねだけでも、十分に「結婚したんだな」という確かな実感と、楽しい思い出は作れます。
きれいにパッケージングされた完璧な結婚式よりも、自分たちのペースで自由に動けるオリジナルの結婚イベントの方が、きっと楽しいと感じる人もいるはず。
この記事が、結婚式はしないけれど何か記念になることを残したい方や、ミニマムで合理的な結婚イベントを計画したい方のヒントになれば嬉しいです!

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